新卒入社した会社を1年目で辞めると決断してから独立するまでの流れ
『このままこの仕事をしていていいのかな…』
『会社を辞めたいんだけど…』
最近同級生が集まる飲み会などに顔を出すと、会社勤めをしている友人達から独立について聞かれる機会が増えてきました。
特に大学を卒業してから新卒入社をして3年目というタイミングなので、会社に所属する自分の先行きが何となく見えてきた頃合いなのだと思います。
先が見えてきたことで漠然とした不安を抱き、独立という選択肢を選んだ僕の内情を知りたかったのでしょう。
独立について知りたい人がいること飲み会で知ることができたので、需要もあるだろうし内省の意味も込めてこうしてアウトプットしています。
恐らくこの記事を読んでいるあなたも少なからず『会社を辞めること』を考えているはずです。
今回こちらの記事では僕が新卒入社した会社を1年目で辞める決断をし、独立するまで流れを赤裸々にお伝えしていきたいと思います。
※あくまでも僕の事例です
僕が新卒1年目にして辞める決断をした理由
まず始めに就職まで経緯を話すと、僕は出版社への入社を希望していました。
しかし、自分の希望は叶わず、広告関連の会社に就職すること。
そのような経緯もあったので最初から長く会社にいるつもりはありませんでした。
よく言われることですが、
『3年くらい勤めてスキルを磨いて、自分のやりたいことができる会社に転職しよう!』
くらいに考えていました。
にも関わらず、僕が入社1年目で辞めることを決断し、転職ではなく独立という選択したのは以下のような理由からです。
・残業が段々と恒常化していった
・社員同士の会話が愚痴ばかりだった
・会社員ではやりたいことはできないと気がついた
それぞれの理由について深掘りして見ていきましょう。
希望していた職種でなくなった
当時から仕事をするならば専門的な仕事をしたいと思い、広告の会社に入社する際に職種は『プログラマー』を希望していました。
面接時もそのような話で進んでいたはずだったのに、入社してからは営業職として働くことに。
当時の僕は
『新卒だししょうがない!何事も経験だし!』
と思って営業に関する書籍を買って猛勉強していました 笑
けれど内心では、
『え、なんか話と違くないか?…』
とモヤモヤしてた気がします。
でも、会社の都合次第では自分の希望は通らないということを入社した段階で学べたのは大きかったです。
残業が段々と恒常化していった
入社してから1~2ヶ月目は新卒ということもあり、丁寧に扱われていて定時または残業もあって1時間程度で帰らされていました。
3ヶ月目くらいから研修を終え、部署に所属して本格的に働くこと。
段々会社で働くことに慣れていき、自然と残業をしていくようになりました。
今になって冷静に考えてみると、定時を過ぎてもほとんどの社員が退社していなかったです 笑
当時は本気で
『残業するのは当たり前』
という感覚になっていました…
※残業代は出ません(明細では出ている体になっている)
周りが当たり前かのように残業していると、怖いものでその環境に慣れてしまうんですよね…
それから、休日出勤する日が出てきたり、終電ギリギリで帰るのが恒常化してきてから少しずつ違和感を感じ始めたのを覚えています。
社員同士の会話が愚痴ばかりだった
個人的に一番嫌だったのは“社員同士の会話が仕事以外ではほぼ愚痴だった”こと。
せめてもの救いは飲み会の場がほとんど無かったことですね。
遅くまで仕事をしているのと車で出社している人が多かったこともあり、飲み会は特別な時以外はなし。
新卒1年目だと一番下っ端なので、愚痴に対しても共感して話をしなければならないのは何より苦痛でした^^;
会社員ではやりたいことはできないと気がついた
辞めて独立することを決断した一番の理由はコレです。
“この会社ではやりたいことはできない”
ということは入社前からわかっていました。
しかし、しばらく会社員として働いてみたことで“会社員”という括りでもやりたいことはできないと気が付きました。
厳密に言えば、会社員としてでなくて自分でやりたいことはできることを知ったと言う方が適切かもしれません。
この時点で入社当初に抱いていた
『3年働いて会社員として、スキルを磨くこと』
に価値はなくなりました。
今よくよく考えると
“お前は3年も使って何のスキルを磨こうとしてたんだよ!”
と漠然としすぎていたことに対してツッコんでやりたいです 笑
自分でやりたいことができるビジョンが見えてからは、会社を辞めることを意識するようになりました。
辞めることを決断してから独立するまで
漠然と辞めることを連想し始めたのは、入社して5ヶ月目になる頃でした。
夜23時近くまで残業するのは当たり前になっていて、現状どうにかしなければと悩んでいた時期ですね。
そんな時ネットで調べ物をしていて見つけたのが
“ブログを書いて生計を立てている人の存在”
自分の好きなことを発信して個人で食っていけている人がたくさんいることを知り、かなりの衝撃を受けました。
それからはすぐに自分のブログを作り、会社から帰ってきてからは記事を書くようになります。
ブログ更新のために時間を注ぐ
ブログを書く時間を確保するために、早く仕事をこなして帰ろうと当時は必死でした。
不思議なもので
“自分のやりたいことができるかもしれない”
という希望が見えてからは会社での仕事の方も上手く回り始めました。
効率を考えて仕事に取り組むことで無駄がなくなったのです。
休みの日もブログの更新に時間を使い、出社する日は昼休みの時間にもブログのネタを探したりしていました。
ブログを学ぶための自己投資をしたり、考え方も少しずつ変わり始めてきた時期になります。
入社10ヶ月目に退職を意志があることを告げる
独立に向けブログを始めてから少し時間が経ったものの、ブログで得られている収益は月に3~4万円程度。
会社を辞めるにはまだまだ早い時期でしたが、自分が携わっていたプロジェクトが一段落し辞める時期としては絶好のタイミングでした。
このまま何も言わずにいたら、新たなプロジェクトに携わることは明々白々という状況。
見切り発車も良いところですが、退職の意志があることを上司に伝えました。
もちろん、辞めないように引き止められます。
今だからわかりますが、育てている途中の新卒が辞めるのは企業からすれば相当な痛手です。
けれど、このまま新たなプロジェクトのメンバーに組み込まれたら辞める機会を失うと判断して自分の意志を貫きました。
辞めることが確定→ついに尻に火がつく
辞めないように色々な手法を駆使されましたが、辞める話がまとまっ業務の引き継ぎのために3ヶ月は会社に勤め続けることが決まります。
転職する気もサラサラ無かったので、会社に勤めながらもブログの記事を書きまくる毎日 笑
そして、ついに退職する日を迎えるのですが、その月にはまだブログで8万円しか稼げていませんでした。
次の月は先月の給料が振り込まれるものの晴れて個人事業主になるわけです。
内心では超焦っていました…
目標達成できなければ再就職という約束
同じように新卒であったり、勤めてからそれほど経っていない時期に会社を辞めるとなると親に心配されることになると思います。
僕も親には相当心配を掛けることになりました。
年齢は離れている分、価値観も全然違うのでブログで稼いでいくと言っても全く信用してもらなかったです 笑
『親からすれば何を言っているんだ?』
という状態ですからね…
僕の場合は自分が努力している時に横からグチグチ言われたくなかったので、
『3ヶ月以内に会社員時代の給料を超えられなかったら再就職する』
という約束をしました。
もうやるしかない状況だったので必死にブログを更新更新更新…
今もなおこうしてブログについて発信することができているので、もちろん約束は守れています 笑
いやらしい話ですが、口座に振り込まれた金額まで見せて納得してもらいました。
ちゃんと結果として見せられると説得力もあるので認めてもらいやすいです。
僕はこのような流れで会社を辞めることを決断し、両親に対しても胸を張って独立することができました。
会社を辞め、独立後に改めて思ったこと
ほとんどの人は会社を辞めることに抵抗があると思います。
ましてや入社1年目だったら余計に気負ってしまうし、仮に入社3年目だったとしても不安でしょう。
僕は自分のやりたいことがあるという理由で辞めていますが、前職の会社から逃げたいというネガティブな思いも少なからずありました。
そういう意味では逃げの一手だったと思います。
置かれていた環境から逃げるためだけにコソコソとブログを書き続けていました。
早くこの環境から逃げたいという一心で行動した結果として独立できただけと言っても過言ではありません。
そして独立してから思ったのは、
“挑戦してみないと何もわからない”
“やってみないと何も変わらない”
ということに。
どうしてもやったことがないことは怖いと感じてしまう。
何か行動して現状を変えようとして行動しても途中で諦めてしまう。
けれど、それは自分が今本当に悩まなければいけない問題に対して、臭いものに蓋をするようなものです。
先送りにしただけで“根本的な解決”にはなりません。
転職で解決できる問題なのであれば転職すべきだし、独立することが目的なのであればそれに向けて行動していくべきです。
正直なところ手段については僕は何でも良いと思っています。
独立ということを目的にした中で僕の場合はその手段が“ブログ”でした。
その手段を見つけたら後はやっていくだけ。
会社を辞めるか否かについて悩んでいる人にとってこの事例が少しでも参考になれば幸いです。