ユーザーの検索意図を検索結果から分析する調べ方を解説
ブログの記事を執筆する上で重要なのが、『ユーザーの検索需要を満たす』ことです。
よく言われることではありますが、ユーザーがどんなことを求めているかがわかるなら、記事にどんなことを書くか困りませんよね。
こちらの記事を読む際には『ユーザーの知りたいこと=検索意図』として読み進めて下さい。
今回はユーザーの検索意図を検索結果からリサーチ・推定する方法について解説していきます。
ユーザーの検索意図について動画解説
ユーザーの検索意図とは?
検索意図についてまず理解しておくべきことは、
- ユーザーがなぜ、どんなとき検索するのか
- 知りたいことにたどり着くためにどのような動きで検索するのか
この2点です。
検索意図について理解しておくべきこと
一つ目については、ユーザーは知りたいこと・解決したいことがあるからキーワードを検索窓に打ち込んでいます。
当たり前すぎることを言っているかもしれませんが、本当に重要なことなんですよね。
つまりは知りたいことを知れないサイトはそもそもユーザーにとって価値がないということを意味します。
二つ目に理解しておくべきことは、ユーザーが検索するときにどんな動きをして検索しているかです。
これが一番わかりやすいのは自分が検索して調べ物をしているときを考えると良いですね。
基本的な動きとしては、検索したキーワードで知りたいことが出てこなければキーワードを追加しますよね?
例えば、どこか映画やドラマのロケ地について、城みたいなところに行きたいときに検索をしたとしましょう。
『作品名 ロケ地』と検索して、城について出てこなければ
『作品名 ロケ地 城』などと検索するはずです。
それで知りたいことが出てくれば調べ物終了…という感じになるかと思います!
こういった形で3語キーワード、4語キーワードなどさらに深掘りしたキーワードであれば、
検索意図は『◯◯のロケ地で城について知りたいんだな!』ということがわかります。
しかし、1語キーワードであったり、2語キーワードまでだと検索意図が漠然としているケースもあるかと思います。
そういったキーワードでも検索結果を見れば大凡の意図は推定することが可能です。
検索意図は検索結果から推定できる
抽象的なキーワードでも検索結果を見ることで、ざっくりとですが検索意図を推定することができます。
サジェストキーワードだけでは、
- どんな人が検索しているかがわかりづらい
- 捉え方によっては全く別の検索意図になる
こともあるんですよね。
例を挙げるのならば、
『公園 騒音 通報』というキーワードがわかりやすいかもしれません。
これだけ見た場合、2パターンの検索意図が想定されます。
- 家の近くの公園での騒音に悩んでいて通報するか迷っている
→通報する側 - 公園で騒ぎすぎてしまった場合に通報されないか心配している
→通報される側
簡単に言えば、通報する側が調べているのか、される側が調べているのかですね。
こちらについては、上記のキーワードで調べた時の検索結果を見ることで検索意図を知ることができます。
検索結果を見ると、
1位が『深夜の公園での騒音に困っています – 1年前くらいから自宅の横に…』
2位が『夜間に公園で若者の大きな喋り声がうるさい!耐えられない!そして警察に …』
3位が『近隣騒音について警察に通報しても良いのか、通報は匿名でも良いのか …』
と上位3位に表示されているすべて『通報する側』にフォーカスしたページが表示されています。
さらに下のページを見ても通報する側が検索する内容がほとんどです。
つまり、『公園 騒音 うるさい』というキーワードを狙って記事を書くならば、通報する側の悩みにフォーカスすることで上位表示させられることが可能性が出てくるわけです。
ここを読み間違えて通報される側の悩みで記事を書いてしまうと、検索している側からすれば検索意図からずれた内容になってしまいます。
そうすると、いくら記事内容が良かったとしても上位に出ない可能性が高いのかなと。
検索意図を考慮した上で記事に書くべき内容
では、検索している人がどんな人かがわかったら、どんなことを書いてあげると良いのか?
こちらについても検索結果の上位を見ていくことでおおよそ理解できます。
先ほどのキーワードでの上位サイトを見ていくと、
1位→Yahoo知恵袋で公園の騒音に悩む人のリアルな体験と相談
2位→個人ブログが書いた公園の騒音についての体験談
3位→近隣の騒音について通報していいのかどうかの詳細
4位→実際に通報した体験談
5位→通報の正しいやり方について
6位→公園などの騒音で通報してもいいのかについて
7位→夜の騒音について何時以降なら通報していいのか
などなど、上位陣を見ることで基本的には『通報していいのか不安』だから調べていることが読み取れます。
あとはやり方や何時から通報してもOKなのかなど細かいことが上位に出ているので、ここら辺をすべて抑えた記事を書くのがよさそうですね。
今回の場合はリアルな体験談とかがいくつも上位表示されているので、事例について書くのは必須かと思います。
そして、上位は上位でも『なぜこのサイトが1位なのか?2位なのか?』などその順位にいるのには何かしらの理由があると考えるべきです。
内容やコンテンツボリュームがないのに、上位にいたりするサイトというのは他のサイトにはない情報や要素が含まれていたりします。
前述の検索結果について言えば、意外と書かれている内容がバラバラなので、それをまとめて記事にしてあげるだけでも上位表示させることができそうですね。
これがライバル過多の状況でどのサイトも似たり寄ったりの内容になっている場合は、かなり考えた上で記事を執筆する必要があります。
なので、時間を掛けるに値するかを考慮した上で記事執筆していくべきですね。
検索結果に対して持つべきイメージと認識
ブログを実践している人の多くは、検索結果をただなんとなく見ています。
上位表示されているサイトを見ることはもちろんですが、『なぜこのサイト・ブログが上位にいるのか?』ということを考えることが重要です。
検索結果に対して持つべきイメージ
Googleの検索結果は
『○○で検索している人は何が知りたいのでしょう?』というテーマで、
常に募集されている小論文大会のようなもの、だと考えています。
順位を決めるのは担当の先生(Google)であり、時々その担当は変わる。
そして、その小論文を読みに来る人(ユーザー)が1位から順に小論文を読み、
『良かった!』『ためになった!』という小論文に票を入れているイメージですね。
その世論をもとに、担当の先生が順位をちょこちょこ変える。
『やっぱりこっちの方がいいかな!』みたいに。
しかし、Googleではアップデートなどで検索結果の順位が大きく変動することがありますよね?
それは担当する先生が変わったと解釈するとわかりやすいです。
『小論文を書いている人の信用度の方が大事だ!』という考えの先生が急に担当になることになれば、国が発信している教科書的な内容が小論文のランキング1位になることもあります。
→記事の内容ではなく、発信者の信憑性を考慮するなど
しばらくその先生が担当することになれば、大きく順位が入れ替わることはほとんどありません。
情報が間違っていても上位を取れることもある
本来良くないことなのですが、僕が執筆した記事が誤植により大きく情報が間違っていたことがありました。
(その記事については読んだ読者さんの指摘で気づき、焦って修正しました^^;)
情報が間違っているにも関わらず、その記事は狙っているキーワードで1~3位をウロウロしていて、常に上位にいる記事だったんですよね。
上位表示されていた理由は、小論文を推奨する提出方法で出していたからです。
その提出方法というのはワードプレスのブログ(スマホに対応したブログ)で書かれているかという点が関わっています。
稀にですが、htmlで作られたスマホ対応していないようなサイトが上位にいるところはワードプレスというだけで上位が取れてしまうケースもあります。
僕が間違っていた情報にも関わらず、上位取れてしまったのは国の公式情報だったのにわかりずらい内容のサイトが上位にいたからという理由が大きいです。
検索結果に対しての認識
検索結果に対しては
“現時点での暫定の上位である”
ということを前提として認識しておくべきです。
どんな検索結果であってもまだ上位に入り込む余地というのは必ずあります。
記事のまとめ方も切り口というものがあるので、上位にいるサイトとは違う切り口で良い記事を書くことで上位を取ることができたりします。
例えば、何かのサービスについて『使いやすさのランキング』で情報をまとめているのだとしたら、こんな人はこのサービスを使うなど『置かれている状況別』で整理した情報を記事にするのとだったら人によって刺さるので上位に入る可能性も出てくるわけです。
上位に食い込むことを考えるのであれば、現状ない切り口で攻めてみると良いですね。
→既に使われている切り口の場合、直接的に記事内容で勝つ必要があるので違う切り口の方が1位とかは難しいですが、上位へ食い込みやすいと考えています
まとめ
今回はユーザーの検索意図について、深掘りしていきました。
上位に上がっているサイトやブログ記事の傾向を見ることで、どんな内容を書くべきかということが推定できます。
中には推定しづらいものや、既にライバル過多のケース、時にはブラックSEOで上位に上がっているものもあるので判断が難しいかもしれません。
ですが、現状狙っているキーワードで上位にいるサイト・ブログはかなり参考になるので注意深く分析することをおすすめします^^