SEOでブログのライバルチェック・競合分析をする方法
ブログで記事を執筆し始める前に重要な工程が「ライバルチェック」です。
別の言い方では競合分析という言葉が使われたりしますね。
なぜこのライバルチェックが大事かと言うと、自分が労力掛けて作った記事を無駄にしないようにするためです。
僕がブログの初心者だった頃は、その重要性を理解ができておらず200記事以上も無駄に記事を執筆して時間と労力を無駄にした経験があります。
ライバルチェックを理解しておけば、
- 負け戦に挑まなくて済む
- 記事を書き始める前に勝つために戦略を練ることができる
と言ったメリットがあります。
本記事ではSEOにおけるライバルチェック・競合分析の方法を解説していきます。
SEOにおけるライバルチェックのやり方の基礎について動画講義
0:16 この動画でわかること
1:12 競合分析の2つの切り口
3:08 サイト単位の評価・分析
10:43 サイト単位の分析目的
12:50 記事単位での評価・分析
18:18 記事単位からサイト単位へ
21:59 ライバルサイト分析ツール
ライバルチェックが重要な理由
ブログを実践していく上でどうしても勝てない相手というのも存在します。
そういった相手と真っ向勝負するために、記事を作り込ん時間と労力を掛けても上位表示されることはなく稼げることもありません。
ライバルを気にせずに記事を書き始めることは例えるならば、
あなたがフリーマケットで古本市を開いたとして、その場所がブックオフの隣でかつ、扱っている本が自分が出している価格より安く売られている
ような状態と言えます。
それでは誰も見向きもされませんよね。
なので、まずは【自分が戦える場所(キーワード)】を探す必要があるわけです。
競合を分析した上で、戦える場所だと判断することができてからキーワードに合わせて記事を作成していく工程に移ります。
まずはライバルをチェックする際の切り口というのを理解しておきましょう。
ライバル・競合分析の2つの切り口
ブログやサイトが検索結果の上位に表示される際には、分析する際に評価基準として2つの考え方があります。
- ドメイン単位での評価・分析
- 記事単位での評価・分析
この2つの切り口でそれぞれ異なる評価基準でライバルを見ていきます。
簡単に解釈するために例を上げると、
ドメイン=会社・お店単位
記事=商品単位
と考えていただくとわかりやすいです。
ドメイン(サイト全体)単位での評価・分析
ドメイン単位での評価を確認していく際に重要なのは、
- サイトの運営歴
- 記事数
- 被リンク
- 提供価値・運営方法
- どんなサイト構造をしているのか
などを確認していきます。
俗に言う「ドメインパワー」はドメイン単位での評価で、
ドメイン内のコンテンツ量(記事数・運営歴)で評価されていたり、
外部(他サイトやSNS)からリンクを貰って評価を受けていることで成り立っています。
企業が運営するサイトや以前から運営されている大規模なサイトは上記のような、複合的な理由が合わさって上位表示されているケースもあります。
なので、記事単位でいくらユーザーにとって良いコンテンツやわかりやすい記事を作ったとしても上位表示できないキーワードも中には存在というわけですね。
記事単位での評価・分析
記事単位の評価については、わかりやすい数値などで分析できるわけではありません。
主観的な印象なども評価や分析する対象です。
ページ単位で分析する
- 記事の内容
- 狙うキーワードの検索意図を満たしているか
- わかりやすさ・読みやすさ・根拠など工夫があるか
- 見出しの構成(キーワードは含まれているか)
などといった部分を確認するようにしています。
上記のチェック項目で最も重要になものは「検索意図を満たせているかどうか」という部分です。
中には競合として上位表示されているけれども、全く意図が満たせている記事が上位に上がっていないケースもあります。
Googleも良いコンテンツがなければ、その意図に近しい暫定の記事を上位にあげておくため。
こういった場合はまだ立ち上げたばかりの弱いブログでも、比較的早く上位表示することができるため率先的に狙うようにしましょう。
記事単位での分析で一つのわかりやすい基準としては、
「現状の1位のブログの記事よりも自分の方が良い内容、わかりやすい内容を書ける」と思えるかが重要です。
ただ、すごいブログやサイトばかり見ていると、書くところが無くなってしまうので始めたばかりの人はまず書いてみるという気概も必要になります。
ライバルをチェックする際に記事の作り方が上手いブログだったら全体も見ていき、参考対象としてブックマークします。
表現の仕方など工夫されている部分については、自身でも活用できそうな要素は吸収して上手く取り入れていくと良いですね。
ライバルチェックをしてからの2つの行動
ライバルチェックをした後は
自身が狙うと検討したキーワードで記事を書くかどうかを決めます。
- 記事を書かずにキーワードを変える・避ける
- コンテンツの内容で上回って既存記事より上位を狙う
それぞれの行動に移る際の手順を見ていきましょう。
記事を書くのキーワードを変える・避ける
検索結果に表示されるライバルを確認して自身が検索上位を狙うことが難しいと判断した場合は狙うキーワードを変えます。
戦っても勝ち目がないという考えからの撤退です。
前述で話したドメイン単位で評価されている企業サイトや大規模ブログなどの場合は避けるケースが多くなります。
ただ、自身のブログが評価されてきてからは競合がいたとしても記事を書くことはあるので、すぐに諦めるという考え方を完全に持ってしまうのは要注意です。
記事コンテンツの内容で上回って既存記事より上位を狙う
狙うキーワードで現状上位表示されている記事を確認した上で
- 内容が大したことがない
- 検索キーワードに適した内容になっていない(検索意図が満たされていない)
- 記事を客観的に読んでみても物足りない
といった印象を持った場合には、必ず記事の執筆に移ります。
特に現状の上位陣が大したことなければ大きなチャンスです。
加えて、そのキーワードが収益を生める算段が立つならば、上位を取るために多少記事を作るのに労力掛けてでも内容をブラッシュアップしていきます。
なので、極論を言ってしまえば上位にいるライバルよりもより良い記事を作れるならばライバルはいないという認識を持っておきましょう。
事例:どういうところで記事を書くべきか
前提として持っておくべき認識は、僕らが運営するのは個人のブログであるため基本的には個人が上位に上がっているところがわかりやすい一つの目安となります。
もちろんGoogleのアルゴリズムによって、狙い目なキーワードは変わってきます。
明らかに検索結果の上位取ることが難しいところもあり、狙い目な場所は存在するので事例をこちらでは見ていきましょう。
狙っていくことが難しい検索結果の事例
自身が記事を書いていく上で重要なのは勝てるところで勝負をしていくことです。
特にわかりやすいところで言えば、Googleのアップデートによって医療系の情報については個人が記事を書いたところで上位表示させることは難しいです。
例えば「熱っぽい 熱はない 続く」など日常的な体調の悪さを知るための検索結果を見ると、企業のサイトだけが検索上位を占めています。
検索されているキーワードが含まれていなかったとしても、個人が記事を書いてもこういった検索結果の場合は上位表示は見込めません。
実際に書いてみて試しても良いですが、現時点では徒労に終わる可能性が高いです。
なので、極端に企業サイトだけが上位表示されているような検索キーワードでの記事作成は避けたほうが懸命と言えます。
下記の動画でその判断について解説しているので、視聴いただくと内容の理解が深まるはずです。
狙っていくことで勝ち目がありそうな検索結果事例
ブログをまだ立ち上げたばかりの状態であれば、検索ボリュームが少ないところだったとしても一定の需要があれば狙っていくと良いです。(早期にアクセスを集める上で)
インデックス後にすぐとかでないのであれば、下記の動画で解説しているように勝ち目を探していく流れに移ります。
こちらで解説したキーワードは「検索意図」が満たされているかというと4位以降の記事に関してはイマイチでした。
動画で解説している内容を補足すると、「20代 将来 不安」というキーワードでは個人のブログが3位に食い込んでいます。
4位以降は企業サイトではあるのですが、若干意図がずれているような内容と判断しました。
特に5位のサイトについては不安についての内容と完全にずれている印象を受けます。
即上位が取れるキーワードではないですが、ライバルが意図を満たせていないと判断した場合は「意図を満たした記事を書くことで」勝ちにいけるというわけです。
超簡単に上位表示させることが見込めるパターンというのは、そもそも検索需要に対して適した回答が一つもないキーワードがそれに当たります。
新しく生まれた言葉や認知はされているけど記事が作られていないキーワードなどがそうです。
上位表示されているかわかりにくいケース:中古ドメイン
記事を見た段階で、どう考えても内容が薄くて上位表示されるほどではない記事でも上位表示されているケースがあります。
その下のサイトを見て内容的にも、上位表示されているかわかりにくい場合は中古ドメインが使用されていることが多いですね。
中古ドメインサイトとは、過去に他者によって運営されていたサイトのドメインを使用したサイトのことです。
中古ドメインで運営されているサイトの特徴としては
- ドメイン名とサイトの内容に関連性がない場合がある
- 多くの被リンクを貰っている
といった特徴があります。
なぜ上位表示されるのかというと、他のサイトから被リンクを貰っていることで良い評価を引き継いでいる状態だからです。
中には関連性のあるサイトとして運営されているので、上位表示されている要因がわからない場合にはウーバーサジェストなどでどんな被リンクを貰っているかを確認すると判断できます。
また、Internet Archiveでは期間を指定することで以前はどのようなサイトだったのかを確認することも可能です。
ライバルチェックの具体的な手順
基本的な流れを解説すると、
- 狙うキーワードの検索結果を確認する
- 上位表示されているサイトの基本情報を調べる
- 記事の内容の良し悪しを確認する
この手順でライバルの記事を考察しつつ、自分の記事でどのようなオリジナル要素や情報としての価値を高めていくかを考えていきます。
詳細については動画を倍速で見ていただくと良いです。
実践:勝てるかコンテンツ内容かを判断するコツ
企業サイトへの優遇などがされている印象もなく、個人のブログでも戦っていけそうな場合は、
- 読者になりきって物足りない部分がないか
- 読みやすさや内容がわかりやすいかどうか
- 細かい工夫はされているか
- 具体的なデータ、体験など独自の内容が含まれるか
という4点を確認していきます。
例えばテキストだけで説明されているブログが主な競合なのであれば、「表や図で伝えていくことで勝っていけそうだな」などと工夫できることを考えていきます。
そういった小さい工夫が記事作りでもブログが大きくなっていく際に効いてきます。
実践:ツールを使ってみてライバルサイトを分析してみよう
ライバルサイトを分析する際に、無料で使えるものの中で「UberSuggest(ウーバーサジェスト)」がおすすめです。
こちらの動画で主な使い方について解説しているので使いながら確認いただくとわかりやすいと思います。
まとめ:ライバルチェックをして勝ち癖を付ける
最初は本当にライバルの少ないところでも良いので、すぐに上位を取る経験をしてみると検索結果に自分のブログを表示させる仕組みが理解できると思います。
また、自分が狙って意図した形で検索結果の上位に記事を表示させることができてくると、自信にもなるのと勝ちパターンが見えてくるはずです。
基本軸は上記で解説してきた流れでいいと思いますが、自分なりの勝ちパターンや工夫の仕方を増やしていくと記事作り自体が楽しくなってきます。
明らかに勝ち目のない相手と戦うのは無謀ですが、まずは勝てそうなところから勝負していきましょう。